現代戦国時代2

鋭い眼光が道三の長い前髪の間から注がれる。
 
「帰るなら今じゃないか?死にたくないならね」
 
次の瞬間、俺は首元に刄を突き付けられているような恐怖を覚えた。
 
無意識の内に、俺は道三から離れていた。
 
「ふふ……気配は察することはできるか。まぁ、そのくらいはできないとね」
 
道三の目が完全に先ほどまでとは違う気迫を放っている。