俺は案内所をあとにし、先に武術指南所に向かった。 

武術指南所には、すでに幾人もの人が稽古をしているようで、中から精力的に鍛練に励む声が聞こえる。
 
「思ったよりも……スポーツ会系な感じがするな」
 
おそるおそる戸を開く。
 
バンッ!!
 
すると、開いた瞬間、俺の横の壁にたたきつけられる男。
 
目の前には、巨大なこん棒を振りかざす男。
 
どうやら、たたきつけられた男はこの男にやられたらしい。