「はぁぁ?! ちょっ、泣かないでよ!!」 男は「泣きそうだ」と言っときながら、泣き出してしまった。 ふざけんな、泣きたいのは私の方だ。 だいたい、あんたを呼んだ覚えはない…さんざんな誕生日だな。 何故か不思議と、泣いている男を見て腹は立たなかった。 怒りはもう、醒めていた。 -