暫く走って、駅前まで来ると、何故か騒がしい。


様子を見ていると、聞き覚えのある声がした。


“Don't tuch me.”


“いいじゃん。もう隠してもムダだよ?”



間違えなく彼女の声だ。



しかし、あれだけ冷たい声で言っているのに、なぜ散らないのだろうか…?



明らかに様子がおかしい。そこにいるのは、`人形姫´なのに…。


暫く見て気がつく。


――…ジャージが濡れて透けている。



…ったく。
こんな日に白なんか着るなよ…、バカ。


何故かイライラして中に入った。