あーぁ、


面倒くせー。


“あっ、木村、それ俺のダチで…”


翔は慌てて誤魔化そうとした。


“嘘つき。私だって新聞くらい読んでるもん。この子でしょ?

桜女のスプリンター。
私知ってるんだから。前の大会でこの子見てから直、素っ気ないし、この子、直の中学の子でしょ?”


“確かに、こいつは俺の知ってる奴だけど、なんでもねーよ”


“ううん、直、この子のこと好きなんだよ。
私だってこんな風に見つめられたことないもん。


私から言ってあげる、









バイバイ、直”




華菜子は何処へ行ってしまった。