“なんであんだよ?”

俺は突然の出来事に苛だった。


“俺が由貴に頼んだの”


平然として答えたのは勿論翔だ。


“はっ?なんでだよ”


“こうして見るとさ、カレカノっぽくない?”


“確かに。直いつもより表情が優しいし”


3人は、俺の問には答えずに進める。


ってか、完全に開き直ってるし…。


っで、なんで俺はこんなにイライラしてるんだ?


“何見てんのー?私にも見せて”


俺が複雑な表情をしていると、無邪気に言った華菜子は、翔のケータイを覗き込むと黙りこんだ。


“どういうこと?”


華菜子の目は、しっかりと俺を見据えていた――……。