“ふーん”


“ふーん、って、反応薄っ”


“だって俺、唯走りたいだけだし”


“本当に?”


“うん。マジ”


どうせ、会ったところでどうにもならないし……、なんて声をかけていいかもわからなかった。


“あっそ。じゃあ俺はサーフィンしてよっと”


“ご自由にどうぞ”


“まったく、直、いい加減素直になれよ?”


“どういう意味だよ”


“別に。まぁ、走りたいなら走ってれば?”


“言われなくても”


俺達はその日の夕方、海に行くことになった。


予選はなんとか通過したけど、まだ不安だったんだ……。


早く翔や彼女に追い付きたくて、必死だったんだ…。