“なっ、なんでそうなんだよ”


“べっつにー、
なんとなくそう思ったんだよねー”


確かに、彼女の一言があったから、俺は走れたのかもしれない。



だけど、


彼女が`好き´だということを認めたくなかった。



それは、華菜子がいるからとかじゃなくて―――………、



唯`マリン´が気になるから。



“なぁ翔、今日俺も海行っていい?”




“今更?
俺は引き摺ってでも行く気だったけど?”



“はっ?”


“だってせっかく目の前に海があるんだぜ?そりゃ行くに決まってんじゃん”


“俺サーフィンできないし。


ってか、何が悲しくて男2人で海行くんだよ?”


“ハイハイ。だから由貴と詩音ちゃん誘ってあるって。


もしかすると`マリン´もいるかもよ?”