俺には中学時代、気になる奴がいた。



俺の所属する男子バレー部の隣のコートで練習する、女子バレー部の…







小さな守護神。



バレーには不向きな身長で、とにかく目立っていた。
それでも…、



一生懸命で、周りの大きい奴等よりもひたすら練習して、他の部員がやる気なくだらけていても、彼女だけは必死だった。


学校の女子部で唯一朝練のあるバレー部で、毎日1番に来ている姿が、なんとなく自分と重なったのかもしれない。


でも…、







彼女は、俺のことが気に入らないらしく、いつもつっかかってきた。

“はっ?”


とか、


“ありえない”


とか、ひどい時には、





“バッカじゃない?”




とか。