もちろん、姉ちゃんからはお小言はもらったけど。

大学が始まるまでの春休み、結果報告も含めて、翔たちに会った。


“よう、直。元気か?”

“おかげさまで。無事合格して、来月からは彼女と登校です”

“おお、羨ましいね”

“なあ、みんな大学で陸上続けるのか?”

唐突に翔が聞いた。

“俺は続けるよー。推薦で入っちゃったしね”

“それ言ったら、俺たちもだろ。直はどうすんだ?”

“こいつは続けるに決まってんじゃん。だって、直の彼女って、あの桜木ちゃんだよ?2人で入んなかったらもったいないって”

“まあ、俺は続けると思うけだ、詩音は分かんねーよ”