卒業式から数日たって、今日は大学の合格発表の日だ。

速達を待ってもいいけど、行けない距離でもないし、何より早く結果が知りたくて、詩音と2人で朝から出かけた。


“受かってるかなぁ?”

“大丈夫だろ?だって、俺たちすっげ―勉強したし”

“フフッ、直変ったね。勉強始めたばっかりの時なんて、受かればラッキーとか言ってたのに”

“ッるさいな。俺だって頑張ったんだよ”

“分かってるよ。ほら、早く行こう”


そう言って詩音は、走って行ってしまった。