“式場へ行くんだから、静かにしなさい。最後は、堂々と胸張って行きなさいよ”

その言葉が合図となって、俺たちのクラスは入場する。


“これから、第107回卒業式を始めます”

そして式が始まった。

校長の話とか、来賓の話とか、正直全く聞いてない。

ただ、この3年間のことが式の間中、走馬灯のように脳裏を駆け巡る。