“まだ。ってかこのドレス脱げないから。ちょっと直、助けて”

・・・、こいつ分かってるのか?

“なんだよ?”

“後ろのチャック開けて。由貴が意地悪してハズしてくれなかった”

朝倉、ぜってー確信犯だろ?

“なあ、詩音。このままシても良い?”

“冗談でしょ?”

もちろん冗談だけど、焦る彼女が面白くてもう少しからかってみる。俺って、こんな趣味あったっけ?

“本気”

そして首筋に唇を落とせば彼女は震える。

“ヤダァ。そういうことは大学決まってからにしてよ。今日はこれで許して”

そう言って、自らキスをした。

それ、反則だろ?

“プッ、詩音カワイイ。大学合格まで待ってるから。とりあえずごちそうさま”