詩音の言うプレゼントが何か分かったのはそれから数日後。


“久しぶり、直”

毎週金曜日は詩音との勉強会で、詩音の家に行く。

“おお、久しぶり”

“突然だけど、明日は勉強の息抜きね?”

“えっ?”

“ハイ、この間言ったプレゼント。明日ね、うちの学校の文化祭なの。よかったら来ない?”

“行っていいのか?”

“もちろん。それで、その券、ちゃんと持ってきてね?桜女の文化祭ってなぜか人気で入場制限とかあるけど、それ持ってれば入れるから。誰か誘っておいで?”

“おっおう。ありがとな”

“どういたしまして。あっ、でも女の子は誘わないでね?あと、うち女子高だけど、他の女の子、好きにならないでね?”

“バーカ、どんなに女がいようと、俺が好きなのは詩音だけだ”

“だって・・・”

そう言って赤くなる詩音がたまらなくかわいい。