“直オメデトー、詩音ちゃん、こいつ不器用だけど、良い奴だから、よろしくね”


“///ハイ”


背後から聞こえる声と、それに顔を真っ赤にしながら答える詩音。


“翔!ったく覗きかよ。ってか気安く名前呼ぶな”


“あー、ハイハイ。男の嫉妬は醜いよー”


“そんなんじゃねーよ”


“あっ、私そろそろ戻るね。直、明日、いつもの場所で待ってる”


そう言って詩音は帰って行った。


“いつもの場所で待ってる、だって。カワイイね”

“だろ?あぁ、なんだかんだありがとな?”


“別にいいって”


そんな会話をしながら学校に戻った。