「なあ陸ー、どこ行くのー?」 「………」 ただ向かっていた。 長い廊下に続く、長い階段に。 その先にある、学校の最上階に。 ドアを開けたら、青空が待っているあの場所に。 「久しぶりに来たな、屋上っ」 「…だな」 屋上には誰もおらず、いつもより静かだ。 しかしその静けさが、どこか落ち着きない。 深はすぐにフェンスに寄りかかかって、伸びをする。 その深の背中を見つめながら、いろんなことを考える。 けど、 ──…『アレは本当か?』 それがどうしても訊けなくて。