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あれから、目すらあっていない。


まぁ、あったところで困るし、合わないからってどうって事ないんだけど。
ちょっとだけ…いや、かなりイラってきてる。




ふざっけんじゃないわよ。
乙女の夢、返しなさいよ。





最悪。






「ねぇ、スドウ君と夏輝って、なんかあったの?」




はぁい、血管ブチとび5秒前~っ!!




スドウっていうのは、須藤一春…つまり、あの男のこと。


「絞め殺されたいの?
朱莉(あかり)…」


とりあえず、漏れ出す殺気を押さえながら、押さえながら言ってみる。





「いちゃっめっそうもございませんっ!!!」




…めちゃ噛んでるし(笑)。



「たださぁ?
前は結構仲良さげだったのに、いきなりよそよそしくなったから、なぁんかあったのかなぁ…ってね?ね?」



そんな焦んなくても…。



「確かに、ピリピリしてるっていうか。
なんかキレやすくなってきたよね」




傍らでお弁当を突いていた、黎香(れいか)が言う。
いや、元ヤンのあんたに言われたくはないけどね?







くそっ!!
あの写真さえなければ、あたしはあいつのこと、先生とか、朱莉たちに訴えることが出来るのに…。