『気にすんなって。うちらは親友だろ!それより、お前なんかあったの?』
達也に聞かれたくないことを聞かれた。

『なにもない。ただ虹を見たくないんだ。』
ォレは言った。

『なんで?』
達也は更に聞いてきた。

『話せない。話したらお前はォレを嫌いになる。でも、達也にはいつか話す。本当の友達に隠し事をしたくない。けど、まだ話したくないんだ。』
ォレは恐かった。ォレを変えてくれた達也に離れられるのが。

『嫌いになんかなんねーよ。お前は居心地がいい。気が向いたら話せ。じゃあまたな。』
達也はそう言い電話を切った。