ダーリンは王子様★

香水?
あぁ、香水のニオイか…よかった。


「あぁ、えーっとねー……グッチ…だったかな。」



梓さんにもらったやつだから細かい名前までは知らないけど…



「さっきあの娘たちが手荒い真似してごめんね。大丈夫だった?」



女の子は目を丸くしたまま凝視している。俺…なんか変なこと言ったかな…



「あ…そういえば…あの、さっき、お姉さんたち、あなたのこと、王子って、言ってたんですけど…」


「…あぁ。えーっと…キミ、新入生?」


「はい!」


「入学式の日にあった在校生代表挨拶には参加した?」


「いや、入学式の日は休んじゃって…実は今日が初登校なんです!」


「そうだったんだ。じゃあ知らないのも当たり前だよね…」


「なんですか?」


「実は自分の口からは言いにくいんだけど…僕は美空高校の、今年度の王子様なんだ。」


「王子………様!?」



うわぁ……
ひいた?
ひいたかな…

そりゃそうだよな。
急に王子様とか言ってコイツ頭おかしーんじゃねぇってカンジだよな。


言ってる俺も恥ずかしいしさー…



もう聞き流してくれ!



「はいっ!」


「なに?」


「王子にはもうフィアンセはいますかっ!?」