ダーリンは王子様★

職員室にもう1度現われたあたしにウンザリしているタダっち。


「早く帰れよお前。」


「違う違う!それが緊急事態発生なんだよ!」


「緊急事態?」


「王子の…王子の定期が落ちてたの!」



「…へぇ。それが緊急事態。」


「そう!」


「はいはい。ヨカッタな。盗むのだけはやめとけよ。」



「ちょー!ちょちょちょーい!そういうことじゃなくて!コレ!王子に届けたいんだけど!」


「届ければ?」


「住所わかんないし!」


「その定期に書いてある駅に行けばなんとかなんだろ。」


「アバウト!それじゃわかんないから住所教えてー!」


「ムリ。」


「なんで!?」


「今はプライバシー保護法ってのが厳しいんだよ。お前なんかに教えて事件でも起きたら俺がヤバいことになんだよ、あぁ!?」


「いーたーいー!」



タダっちが人指し指であたしのオデコを思いっきし押す。


あたしのデコはボタンじゃないっつーの!