ダーリンは王子様★

封筒に混じって、茶色の二つ折りで手の平サイズの入れ物が出てきた。



「定期入れ…かな?てか、ブランドっ!」




よく見たらコレはびびびヴィトンじゃないですかっ!



高校生のクセにヴィトンとは生意気な…



パカッと開いて中を見る。やっぱり定期だ。


「えーっと……ニカイドウ……ニカイドウマサムネ!?ヒイッ!」



恐れ多い名前に思わず定期をぶん投げる。



お、王子の定期じゃん!!



震える手でもう1度拾いあげ中をまた確認する…



やっぱり…ニカイドウマサムネって書いてある…


王子は電車通学だったのか…



そうだよね…馬車なんかで学校来るわけないもんね。



しかもこの駅って…ここから1時間近くかかる駅じゃん!


こんな遠いとこに住んでるなんて定期代もバカにならないよ…あーこういう思考が庶民なんだよ、あたしは!



それはともかく…これないときっと困るよね…



よし!












「タダっちー!」


「ゲ!帰ったんじゃねぇのかよ!」