ダーリンは王子様★

タダっちに別れを告げ、昇降口へ向かう。


「もう王子帰ったかな…」


自分の下駄箱の前まで来たがクルッと向きを変える。


あたりに誰もいないことを確認してー……王子の下駄箱へっ!



「失礼しまーす…」





王子の靴があるかどうか確認するあたし…我ながら超キモいと思う。

正直ストーキング行為の1歩手前…


一応あたしにもそういう自覚はある。



「……帰ったみたい。」


下駄箱の中は真っ白な上履きがちょこんと置いてある。


この下駄箱も、朝になるとポストに早変わりなんだよなー…


はぁ…


今は入ってないってことはきっと王子持ち帰ったんだろうな。



もはや王子、郵便屋さんじゃん!




…………あれ?
これって………




下駄箱の扉を閉め、1歩後ろに下がると真下に何か落ちているのが視界に入った。




「ラブレターだ。」



落ちていたのは王子に向けた数枚のラブレターだった。


きっと慌てて、しまうときに落としたんだろうな。


手に取ってマジマジと見る。


キャラクター入りのカワイイ封筒ばっかり。みんな気合い入ってんなぁ…あたしなんてすぐ読んでほしいから封筒になんか入れないしね。


「………ん?」