ダーリンは王子様★

王子との顔の距離、


約20センチ…





「マジマジと人の顔見ないでくれる。」


「気付いてたんですか!?」


「だって起きてたし。」



なにっ!?
寝たフリかいっ!



「ふわあ~…」



王子は大きなあくびをすると起き上がった。



「…あれ、そういえば大空は?」


「カフェテリアにメシ食いに行ってる。」


「あぁ、そう。」


「ところでお前、今日は俺になんか渡すのあんじゃねーの?」


「へっ!?」



急に痛いところをつかれ思わず変な声が出た。



「まさかないの?」


「いやー…そのぉ…あるんだけど…」


「だったらさっさとよこせ。」



「なにそれー!カツアゲじゃん!大体今は持ってないし…教室に置いてきちゃったし…」



「ごちゃごちゃうるさい。そんなこと言うヒマあるならさっさと教室行って3分以内に持ってこい。王子命令。」


「うう~……分かりましたよ!」




王子の命令は絶対断れないあたし…弱っ!



部屋を飛び出しダッシュで教室に戻り、カバンを持ってまたダッシュで別館に向かう。



別館から本館まで3分って…


鬼だっ!






「も……も……持ってきまし…た!」


「遅かったな。」


「だから鬼っ!」



ぜぇぜぇと息を切らすあたしを横目に王子はニヤリと笑った。