ダーリンは王子様★

「え!?あぁ……はい!」




まだ(仮)ですけど!



「いつも香奈がお世話になってます。」


「いやいや!こちらこそお世話になってます!」



わたぽん兄が頭を下げたのであたしもつられて頭を下げた。



「二階堂くんなら今部屋にいるみたいだよ?」


「あぁ…」


「ユカリン行ってきなよ!あたしはしばらくここにいるつもりだし。」


「仕事のジャマすんなよ?」


「はいはい☆」



……確かに、ここにいたら香奈ちゃんたちのお邪魔だし、教室に戻ったら戻ったで女子の質問責めだし…


今のあたしにはあの部屋しかくつろげる場所はないんだけどさ…



「じゃあ~…行ってきます!」



渋々ながらあたしはとなりの王子が待つ部屋へと入っていく。




「失礼しまーす…」



ドアを開けて入っていくと、王子がソファーに仰向けになって眠っているところだった。



「王子ー?……寝てるのか。」



足音を立てないようにそうっと近付いて寝ている王子の顔をのぞきこむ。



そういえば王子の寝顔…初めて見たなぁ。



寝顔もまたカッコいいし!


まつ毛なんかあたしより長いし…



分けてほしいわ。



かーっ!
こんな男前の彼女(仮)なんて…自慢してもしきれないくらいだなぁ…



どの角度から見ても完璧!


そう思った瞬間、王子がパチッと目を開けあたしの制服のネクタイをつかんで引っ張った!