「失礼します!」

「お!きたきた!遅いぞ蒼井!」



職員室についたときには時計の針はすでに8時半を指していて、ドアをあけた瞬間ホームルーム開始を告げるチャイムが鳴った。



正直言ってギリギリアウトの遅刻。



職員室に入ると、タダっちが腕組みをしながらぐるぐる歩き回っているところだった。




「タダっち!おはよーございます!」


「あぁ!?タダっち!?多田先生様だろーがっ!」



タダっちが机の上にあった出席簿で思いっきし頭を叩いた。


「ギャ!いたい!」


「ったく…初日は少し早めに職員室に来るようにって言っただろ?」


「そうでしたっけ?」



バシッ!





「あだっ!」





無言でタダっちがまた叩く。


ヒドい!