ダーリンは王子様★

王子は一呼吸置くと、口を開いた。




「僕はみなさんに謝らなければいけないことが3つあります。」


それはまるでドラマのワンシーンを見ているような、不思議な感覚だった。


あたしも関係してる大事なことなのに、

なんだか自分のことには思えないくらい、


王子が王子ではないくらい凛としていて、思わず息を飲み込んだ。





「まずひとつは、みなさんに多大な迷惑と動揺を招いてしまったことです。申し訳ありませんでした。」



王子が深々と頭を下げる。




「写真を見た方もいらっしゃるかと思いますが、あれは、全て、事実で間違いありません。否定はしません。」



キッパリと言うと、みんながザワつき始めた。



「僕は去年、早乙女先輩に王子候補として選んでいただき、みなさんに王子様と認めていただけるようになりました。


だけど、


僕はみなさんが憧れるような


王子様などではありません。



みなさんと変わらない高校生です。



むしろ、



普通以下の地味なつまらないタダの男子高校生です。



僕は中学時代まで地味で目立たない存在でした。


友達も少なく、口数も少ない、誰が見ても、王子様にふさわしいヤツではありませんでした。