ダーリンは王子様★

「手紙以外にもなんかやられたんか。」


「………別に、ないですよ。」


「今さら隠してもしょうがねぇだろ。ちゃんと話せ。」


「……下駄箱の中にゴミが入ってたり……上履きに、画鋲が入ってたり…隠されたり……」


「はぁ…極め付けが殺人未遂かよ……」



俺の知らないとこで蒼井は嫌がらせを受けてたのに、俺のためにずっと我慢して…


なんでもっと早く気付いてあげられなかったんだろう。


最近変だなって気付いた時点でもっとちゃんと蒼井と話すんだった。


嫌われただの、

避けられてるだの、

事態はそんな生ぬるい状況じゃなかったのに…


俺が早く気付けば…蒼井はこんな目にあうことはなかったかもしれない。




「ごめん…蒼井…俺が気付いてやれなかったのが悪い…」


「謝らないでください!王子は、なんにも悪くないんですから☆」



蒼井はいつもそうやって絶対に俺を責めない。

何かあっても蒼井は全然悪くないのにすぐに自分のせいにする。


あたしのせいです。

あたしがいけないんです。

王子は悪くありません。



蒼井は、自分を犠牲にしても構わない、そういう覚悟で俺を想ってくれている。



守ってくれている。



そんな蒼井に俺は何かしてあげれたかというと、何もしていない。


蒼井にばっかいつもツラい思いをさせている。