ダーリンは王子様★

「な、何ですか急に~!…変なこと言わないでくださいよ。」


「手紙のこと…なんで黙ってんだよ。」


ブレザーのポケットから落ちた手紙を蒼井に見せる。



「あっ!!それ………」



蒼井は一瞬ビックリしたが、言い訳できないと思ったのかそこで諦めた様子だった。





「いつもらったの、コレ。」


「…………こないだ、王子と一緒に帰るとき…下駄箱に入ってて……」





ゴミだとか言って何か隠したときか…




「………なんでそんときに言わないの。」


「だって……言えないもん……言えるわけないもん!」



そう言うと蒼井はボロボロと涙をこぼした。



「……あたしのせいで王子が王子様やめるなんて嫌だし…あたしが…王子に…近付かなければ…いいだけですからっ…ごめんなさい…迷惑かけてごめんなさい…!」



なんで…



「なんでお前が謝んだよ!」


「…あたしが、王子のこと好きになったばっかりに…こんなことになっちゃって…王子に迷惑かけて…」




なんだよ…


なんだよソレ。




「お前、俺を好きになったこと後悔してんの?」


「してません!してないけど……」


「だったらそんなこと言うんじゃねえよ。俺はお前に好かれたことを誇りに思うし、お前を好きになったことに後悔なんてない。」



だから蒼井も謝らないでほしい。


蒼井は悪くない。


全然悪くないのに、

ひとりで勝手に悩んだり我慢したり悲しんだり、そんな姿、


見たくねぇんだよ。