ダーリンは王子様★

確かに…

照れながらも嫌がる素振りはなかったよなー…



「ほかになんか理由があるんじゃない?」


「…ほかに?」


「ユカちゃんのことだからねぇ…なにか理由があってのことだと思うけど…気になるなら本人に直接聞いてみたほうが早いんじゃない?ウダウダ悩むより。」


「…えぇ?」



「そうと決まったら電話電話っ♪」



半ば梓さんに背中を押される形で蒼井に電話をかける。


ちょっと強引に部屋に呼んだけど…こうでもしなきゃアイツは来ない気がした。



放課後になり、蒼井を待つがなかなかこない。


普段から人の目を気にしてか来るのに時間はかかるけど…


今日はいやに遅い。



まさか…バックレた!?



………いや、待とう。



とりあえず待とう。



外も真っ暗になり時間は6時になる頃、ドアを開けて蒼井がやってきた。


そういえば、


こうやって蒼井に会うの久し振りだな。


久し振りに見る蒼井はなんだか顔色が悪く元気もない。



明らかに様子が違う。


なんだか嫌な胸騒ぎがした。



蒼井がどこかに行ってしまうような、遠くにいるような感覚に襲われて、思わず抱き締めた。



蒼井はただ「好きだ」って、いつもと変わらず言ってくれて、ホッとした。



俺って本当情けない。


ドンと構えてりゃいいものを、不安になって、好きだと言われれば、あーよかったと安心する。


女々しい…


メンタル面が女々しい!


俺は蒼井が側にいないと何にもできないみたいだ。