ダーリンは王子様★

………王子だ。

しかも電話!


なんだろ…


まさかあたしのせいでなにかとばっちりを受けたんじゃ…!



「もしもし!王子大丈夫ですか!?」


電話を取るなり言葉が先走る。



『え…いや、別になにもないけど……どうした、そんな興奮して。』



「いえ!なんでもないです…」



電話の向こうから聞こえた王子の声はいつもと変わらず元気そうであたしはホッとした。




てか、王子の声を聞くの…久し振りな気がする。



王子…


会いたいよ。



『お前今日ヒマだろ?』


「勝手に決め付けないでください。」



『じゃあ忙しいの?』


「え!?あぁ…まぁ…モロモロ!」



『放課後部屋に来い。』


「え!?今あたし忙しいって…」


『絶対来い。王子命令だ。』



「うっ……はい…」



くっそー…王子め!

あたしがそう言われると断れないこと知っててワザと言ってるよ!


電話を切るとあたしは大きくため息をついた。



大丈夫かなぁ…


今日はいつもより気をつけて部屋に行かなきゃだな…


でも悲しいことに久々に会えることを喜ぶ自分がいた。


放課後、ほぼ全生徒が帰ったのを見計らってから部屋に行く。


時間はもう6時近くになっていた。



「失礼します…」


「遅い!」


「ギャッ!」


部屋に入った途端、王子の怒号が飛んだ。


ヒーッ!


「ごめんなさい…」


「確かにいつも来るのは遅いけど…今日はやけに遅い。」


「ごめんなさい…」


それしか言えないよ。