ダーリンは王子様★

「俺の名前は?」


「えええっと!王子の名前は……その……えっと………」



こうして改めて突っ込まれると…恥ずかしくなるんですが…



「え、まさか、俺の名前知らないってオチ?」


「知ってますよ!」


「じゃあ、なに?」




え……えぇ!?



王子が顔にかかっているあたしの髪の毛を耳にかけてくれた。


でもって…気付けば、手を…握られて…る。



これは……あの…



あのときと同じ


シチュエーション…




「早く呼んでよ。」


「えっと…えっと…………政宗…先輩…」



「へぇ、知ってたんだ。」



王子の顔がまた近くなる。




「知ってる…もん…」



「…ユカ…好き。」


「あ、あたしも…大好き…です。」



自然とあたしは目を閉じていた。


空気読めるようになったよね、


政宗せんぱ………






「……っくしゅん!」


「…くしゅん?」




王子の唇が近付いた瞬間、


思わず、くしゃみが…



「えへへ…くしゃみ出た☆」



「タイミング悪すぎ!」


「鼻がムズムズしちゃって…て、アレ…ついでに鼻血も出たみたい☆」


「またかよっ!!どんだけ出んだよ!」





甘いムードになるのに、なかなかうまくいかないなぁ~。



でもこんなのが楽しかったりするんだよね☆



「ったく、バカ蒼井!」


「バカって…てか呼び方戻ってる!」


「テンション下がったから呼び方降格。」


「理不尽!」