ダーリンは王子様★

部屋の中では王子が何やらお菓子をわけているところだった。


「何してるんですか、王子?」


「あぁ、生徒会の人にお菓子もらったから分けてんの。梓さんの分とー…結城とー…はい、これはお前の分な。」


「へっ!」


王子は可愛い布の上にお菓子を置き、巾着のようにするとあたしに手渡した。



「いいんですか!?」


「俺甘いの食べれないから、俺の分食べといて。ユカはゴミ収集車なんでしょ。」


「ゴミ収集車って…そんな昔の話よく覚えてましたね!でも、ありがとうございますっ♪えへへ☆やったぁ♪」


あたしはお菓子を受け取るとソファーの上に座った。







…………………あれ、




てか……



今………………




ゆ………ユカって……




「ユカって呼びませんでしたかっ!?」



あたしは目を見開いて興奮気味に言った。



「…さぁ?言ったっけ?」


「言いましたよ!もう1度呼んでください!」


「そう言われると言いたくない。」


「王子もなかなかひねくれてますね…」


「まずじゃあお前が王子って言うのやめろよ。」


「え!?」


「俺の名前は王子じゃないんだけど。本名知ってる?」



……な…急に、そんなこと、言われても………





「ねぇ。」



お菓子を分け終えた王子は立ち上がるとあたしの隣りに座った。



あの…



近い


ですっっ!



近いっていうか、ちょっと、くっついてますね。


いや、うれしいんですけどね!