ダーリンは王子様★

時間にしたらどれくらいだろう…


たった数秒がめちゃくちゃ長く感じた。


どういうことコレ。



キスってこーゆーもんなんか?


なっちならきっと答えを知ってるだろうに…


てかキスの最中に余計なこと考えすぎじゃない?


いや蒼井のこともちゃんと考えてるよ。



好きだなーって。



唇をそっと離し目を開ける。


蒼井はまだ目を閉じたままだった。



……うん、やっぱかわいいんだよな、コイツ。



ジーッと見つめていると蒼井がゆっくりと目を開けた。



「……こんなとこ、学校の人に見られたら、確実にあたし殺されちゃいますね。」


「だろうね。」





やっぱり蒼井はフツーの女子と着眼点が違うと思う。


またそこがおもしろいんだけど。




「なんだか…夢みたいです…」


「お前ビックリしすぎると現実を受け止めないクセがあるよな。」



「だって信じられないんですもん…現実なのかなーコレ…」



蒼井は考えるようにもう1度目を閉じた。


コイツ、どんだけ現実逃避すんだよ。



俺は蒼井が目をつぶっていることをいいことにもう1回キスをした。


あのね…ほら…今、理性ないからね、


俺にあんまり隙を見せないでほしいんだけど、コイツ隙だらけなんだもん。


少なからず蒼井にも責任はあるよね。


……とか最低なことを言ってみる。