ダーリンは王子様★

自然と俺の右手は蒼井の髪の毛を耳にかけていた。


キスする準備をちゃっかりしてる俺。




あー…もー…身体が勝手に動きます。



これは俺であって俺でありません、


というわけのわからない言い訳を頭の中で唱えつつもー…



左手は勝手に蒼井の手を握ってるしー…






「……王子?」



「空気読め。」



「へっ?」



「…こういうとき、蒼井はどうすんだっけ?」


「え!?ええ…えーとー…えっと……その…」




て、照れてる!
蒼井が顔を真っ赤にして照れてる!



……可愛すぎるわ。





「3秒前……3…2……」


「は、はいっ!その…あたしは…黙って………目を………とじま…す……よ……ね?」



「大正解。」





蒼井は黙ってそっと目を閉じた。



あー…誰だ俺ー

誰なんだ俺ー


二階堂政宗だけど二階堂政宗じゃないー




……なんていうへ理屈はもういっか。






だってキスしたいんだもん。







吸い込まれるように蒼井に身体も顔も近付いていく。






そして………




ようやく……



唇が………




かさ………




なっ………











た。




今度は結城に邪魔されることも、


かするなんてこともなく、


ちゃんと、キスが出来た。



唇が重なっている。



そういえば昔はよく「初キスはレモンの味」なんて言ってたな…


んなわけねーだろ。
でも一体何味なんだ?


という素朴な疑問があったが、今判明しました。


僕の初キスは




さっき飲んだ紅茶の味が微かにしました。