ダーリンは王子様★

確かに俺も姉貴の部屋にはピアノ教わる時しか行かないしな…


女子の部屋がどんなもんかよく分からん。



「あ!そうだ!王子にクリスマスプレゼントがあります!」


「…急だな、おい。」


「ちょっと来てくださいっ!」



蒼井に呼ばれ、となりに座る。



「あのー、なにがいいか全然わかんなかったんで、気に入ってもらえるかわかんないんですけど…手出してください。」


そう言って蒼井はニットのワンピースのポッケから何かを取り出した。



「じゃん!ブレスレットにしてみました☆」



俺の左手にハメられたのは、薄茶色の革で出来たボタンで止め外しが利くブレスレットだった。



「ブレスレットならつけるたびあたしのこと思い出せますよね!」


「別に思い出したくもないけど…」


「ちょっと!」


「うそだよ。ありがとう。」







実際コイツからなら何をもらってもうれしいんだと思う。


てか、意外とマトモなチョイスをすることにビックリなんだけど。



蒼井のことだからなんか突拍子もないもん寄越すかと思ったけど…リアルに使える感じのをくれるとは…



地味に感動したわ。







「王子はないんですか、あたしにプレゼント☆」



「催促するかフツー。」


「いやあたしはあげるキッカケを作ってあげたまでですよ!」


「余計なお世話だわ!」


「で、なんですか!?プレゼント☆」



「プレゼントは、俺でじゅうぶんだろ。」