ダーリンは王子様★

「おにー、ひとりで大丈夫?」


「お前は自分の心配をしろ!」


「だってひとりで留守番できる!?」


「ぶっ飛ばすぞ。」



クリスマス当日、家には俺と総司の二人だけが残っていた。


「僕もう行くからね!戸締まり忘れずにね!知らない人が来ても家に入れちゃダメだよ!?」


「さっさと行けや!!」



なんで高校生が小学生にこんだけ心配されなきゃいけねーんだよ!


半ば追い出す形で総司を送りだす。




「フゥ…やっと静かになった。」



オカンはおとといから友達と温泉旅行。

姉貴は昨日から彼氏んちに泊まりに行ってて帰ってくるのは明日。


総司も今日は友達んちで泊まりのクリスマスパーティー。


オヤジは元々単身赴任でいないし…



つまり、今日1日この家には俺だけってこと…



なんだけど…



「落ち着かねぇ…」



これから蒼井が来ると思うだけでソワソワする…


マズい…


緊張してきたし。



落ち着け俺!

いつも通り接すりゃいーんだよな。


いつも通り…



いつも通りってどんなだったっけ?




そう思っていると携帯が鳴った。



蒼井からだ。




「もしもし。」


『あ、王子☆』


「どうした?」



予定の時間は6時だったハズだけど…


時計を確認すると時刻は5時。


1時間も早い。