ダーリンは王子様★

昨日のロマンチックで甘い場面が頭をよぎって顔が真っ赤になる。


「したんだ!」


「いや…それが…」


「してないの!?」


「なんてゆーか……………かすった?」



「かすったぁ?え…キスにかすったなんてあんの?」




「その…確かに…唇はほんの一瞬、当たった気がするんだけど……ちょこっとっていうか……唇が全部くっつくのを100だとしたら……3…ってカンジ…」


「3!?低っ!3ってもはやそれしてないに等しいだろ!」


「だから…かすったってカンジ……」


「スゴいね…キスでそんなことってありえんの?」


「いや…途中で…ジャマが入りまして…」



あたしは日直で黒板を消している大空に目をやった。



「あー…あの子とんでもなくタイミング読めないもんねー…」


「そうなんだよ。」


思わず香奈ちゃんとふたりで納得してしまった。



「…て、ことは、クリスマスは一気に色んなことが初体験になるってことだよ!」


「あー……考えただけで鼻血が!」


「やっぱティッシュ詰めといて正解だったな。」


「どうしよう…あたし何も分からないよ!無知だよ!?セクシーな下着持ってないよ!」


「いやセクシーな下着に関しては買って下さいとしか言いようがないけど…大丈夫だって!王子に任せときゃ!」


「でもたぶん王子も……」


「童貞!?」


「そんなに驚かなくても…」


「いや驚くでしょ!あの見た目で言ったら年上のキレイなお姉さんと何回か関係持ちましたってカンジだけど!?」