ダーリンは王子様★

それってやっぱり蒼井を好きだという、紛れもない事実だと思うから…


なっちが言ってた通りかもしれない。




俺のほうが



コイツにホレてるのかも。




「あの…それって……」



俺はスーッと大きく深呼吸をすると、何か言いたげな蒼井の腕を引っ張って目の前に立たせた。



「修学旅行んときに言おうとしてたのは…実は…俺は…お前のことが………」



「ちょっと待ったあああ!!」






……ちょっと…待った


だぁ!?




ドアの方に目をやるとそこに立っていたのは、



「結城!」
「大空!」




「ちょっと待てコラ…」



カナリ不機嫌そうな結城だった。



「話はドアの前でコッソリ盗み聞きさせてもらったよ…」



最低じゃん!
悪趣味!



結城はカツカツと近付いてくると蒼井を押し退け、俺の目の前に仁王立ちした。






「二階堂政宗……僕と勝負しろっ!」








「しょ…勝負?」




突然の果たし状とも取れるセリフに俺は目をパチクリさせた。



「僕はお前に負けないくらいユカリンのことが好きだっ!」


「ちょ、大空なに言ってんの!てか王子ひとこともあたしのこと好きだなんて言ってないしっ!」


慌てて蒼井が結城を引き離そうと間に入った。



……てか、俺、9割方アナタに好きって言ってるようなもんなんだけど!


この人リアルに俺が好きだってことに気付いてないじゃん!

むしろさっきの話も告白と捉えてないよね!?