ダーリンは王子様★

「だってあんなカッコいいのに好きだと言われて断る理由がどこにあんのさ。」


「……確かに。」




ヤバい…


そう思ったら急に不安になってきた…


マジで俺結構ピンチなんじゃないの?



「あ、そうだ☆政宗まだ次期王子候補決めてないんでしょ?」


「うん、そろそろ決めないとなんだけど…」


「あのコでいいじゃん☆」


「ええ!?」


「中身は全然わかんないけど、ルックスは申し分ないと思うよ?早乙女先輩、政宗、次の王子としてはじゅうぶん素質あるんじゃないかな?まぁパンピーの意見だけど♪」



結城が跡継ぎ…ねぇ…


恋敵を後継者にするって…こっちの心境カナリ複雑なんですけど…


そんなことを考えながら結城の方を見ていると蒼井がこっちを見た。


お、見た見た☆


蒼井がニコッと笑った瞬間、バッと結城が間に入る。





なに…



俺に気付いた結城は思いっきり舌を出してあっかんべーをして見せた。




なっ!?
あんのクソガキ!






「…あの子、今政宗にあっかんべーしたよね?政宗なんかしたのー?」


「むしろ被害者なのよ、僕…」



あれは、俺に対する宣戦布告か?



俺はムッとしてうどんを勢いよくかっこんだ。



悔しいことにアイツは同じ学年同じクラスで中学時代の友達だからいつでも蒼井の側にいられるし、いてもまわりに何も言われない。


ただ俺は蒼井と学年もちがければ立場も違う。

王子じゃなければいつでも会いに行けたし、とっくの昔に告白もしていたかもしれない…


今日ほど王子を辞めたいと強く思ったのはたぶん初めてだ。