ダーリンは王子様★

声のする方に目をやると結城と蒼井の姿が見えた。


こないだ同様結城は蒼井にピッタリくっついていた。



なんなの!
俺もそんなにくっついたことないんですけど!




結城を見ていたらなんだか胃がムカムカしてきた。




……あれ?


もしやこれを世間では“ヤキモチ”というのか!?


俺、妬いてる!?


「はは…まさか…」


「あぁ。あれがもしや噂の転校生ー?」



俺の目線に気付いたなっちが結城を見て思い出したように言った。



「噂?」


「部活の1年の女子でさー、最近超カッコいい転校生がきたって騒いでたんだよねー。黒髪で長身で可愛い顔で…なんかいっつも特定の女の子と一緒にいるとかって。」



特定の女子…


蒼井!?



思わずもう1度目を向ける。



確かに………


カッコいい。



身長は俺と変わんないくらいだし、顔だって抜群に整ってるし、今こうしているだけで目立つし、女子も若干見とれてるし…


「なっち。」


「なに?」


「たとえばなっちが女の子だとして、あの男の子に好きだ!って迫られたら…どお?」


「ひとつ言っておくけど俺にはソッチの気はないよ?」


「大丈夫、わかってるから!たとえばの話だよ…例えば!」


「そうだね~俺が女の子であのコに好きだと迫られたら……まぁすんなりOK出すうえにそのまま抱かれてもいいよね。」


「ゴホッ!ゴホゴホ……」



飲んでいた水が気管支の変なとこに入ってむせる。