ダーリンは王子様★

「コレ…」


手の平に落ちたのはアクリルガラスで出来たかわいい指輪。



「あげる。」


「え!?なっ…どうしたんですかコレ!」


「今日お土産やさんで買った。これやるから、首長羊は諦めろ。」


「…わざわざ買ってくれたんですか?」


「いらないなら別にいいけど。」


「そんなこと一言も言ってないじゃないですかっ!」


「あ、そう。」



試しに薬指につけてみる……



「……入りません…入りません!」



関節で止まったんですけど!


「誰が薬指用だって言った。小指に入れてみろ。」


関節で止まった残念な指輪を外し、小指にハメる。


「………入った!王子入った!」



芸能人の結婚記者会見みたいに指輪を突き出して王子に見せる。


「王子ありがとっ♪」


「…帰るぞ。ホテルの前まで送ってやるから。」


「わーいっ☆」



デートはあんまりゆっくりできなかったけど…最高のプレゼントだよっ!




王子にホテルの前まで送ってもらう。そのあいだあたしは指輪を見てニヤけっぱなしで王子に何度も「キモい」と言われた。



「今日は色々ありがとうございました♪」


「うん。部屋まで見つからないように戻れよ。」


「はいっ!…あ、そういえばさっきタワーの中で話途切れちゃったんですけど…あの話、なんですか?」



タダっちが途中で来て最後まで聞けなかったんだけど…



「…お前は最後まで話を聞かなきゃ俺の言いたいことわかんないわけ。」


王子は少しムッとした。というより、呆れたといった顔をした。