ダーリンは王子様★

「バカー!」


あたしはイライラしてその場で地団太を踏んだ。



「…しょうがねぇ。帰るか…。」


「えぇー!?」



まだ全然楽しんでないのに…




「…はぁ…またそういう切なそうな顔する…」


「へっ?」



あたしってやっぱり顔に出やすいのかなぁ…


「また今度な。」



王子は左手の小指を出した。


「それって…」


「またデートしてやるってこと。」



あたしも小指を出す。


「指切りげんまんうそついたら針千本のーます!指切った!本当に飲んでくださいね!針用意しておきますから。」


「こえーよ…お前が言うとリアルだわ。」


「へへ☆あの、王子…あたしは、本当に王子の重荷になってないですか…迷惑じゃないですか?」


「しつこい。」


「だって…」


「今さらそういうこと気にすんな。らしくない。」




王子…




不器用だけど王子なりに“迷惑じゃない”ってことを言いたいんだろうなと思った。


よかった…


うれしい…



思わず顔がニヤけてしまう。



「…そうだ。あと、コレやる。」


王子がズボンのポッケから何かを取り出し握り締めている。



「手、だして。」


「……ゴミじゃないですよね?」



「ぶっ飛ばすよ。」


「ごめんなさい。」



あたしは慌てて両手をだして受け取れるようにした。