ダーリンは王子様★

さっきとは反対側の景色がよく見える場所まで来ると王子があたしに教えるように言った。



「本当だ!キレー☆……あの、王子……」


「ん?」


「あたしなんかのために付き合ってくれてありがとうございますっ!」


「……なんなの急に。」


「王子は時々冷たいときもあるけど、いつもあたしのわがまま聞いてくれて、本当あたしって王子に迷惑かけてばっかで、ごめんなさい。」


「んなの今に始まったことじゃないじゃん。」


「そうですけど…本当なら手が届かないような場所にいる王子とこうやって近くにいれるあたしってだいぶラッキーだなと思って…あたしはこの高校1幸せ者ですねっ☆」



もしもあのとき王子と出会ってなかったらあたしもみんなと同じ、王子に憧れるただの生徒で、

王子もあたしのことなんかわかんなくて、

大勢いるファンの中のひとりだったんだろうな


って思うと、こうやって当たり前に一緒にいることはスゴいことなんだと改めて思う。




「でも本当キレイですねー!王子!あっちにも行きたい!……王子?」


握っている手を引っ張ったが王子は黙ったままあたしの顔を見ていた。



「……どうしました?あたし顔になんかついてます!?」


慌ててもう一度反射する顔を確認する。


………なんだろう。



「…蒼井……」


「はいっ。」