ダーリンは王子様★

「…お前の気持ちは十分わかったけど…俺はストラップよりお前が心配なの。」


「……心配…」


「ストラップは落としてなくなってもまた買えるけど、お前がそんなもん探しに行って事故とか事件にあったらそれこそ取り返しがつかねーだろーが。」


王子…


「俺がどんだけ探したと思ってんの。どんだけ心配したと思ってんの。ストラップは一緒に探せばいいんだから、勝手に暴走すんな。わかった?」




あたしはただコクンとうなずいた。



あたしがストラップを大事に思ってるくらい、王子もあたしを大事だと思ってくれてたらいいのにと思った。


思ったというか、願った。


心配してくれてすっごくすっごくうれしかった。


だけどそれは、面倒見のいい先輩としてで恋愛感情が動いたわけじゃない。



「王子は…あたしとストラップどっちが大事ですか?」


「なにその、仕事とあたしどっちが大事!?みたいな質問…。」


「……別にいいんです。ただ聞いてみたかっただけですから。」


あたしはひねくれたように答えた。


確かに比較対象が違いすぎて比べ物になんないけど…聞いてみたかったんだもん。



「…ストラップが大事だったらお前を探しにこねーだろうが。アホか。」


王子は軽くあたしの頭にチョップを入れると立ち上がりスタスタと歩きだした。


「あの…王子それって…」


「いつまでもそんなとこに座ってんな。早く行くぞ。」



あたしのほうが大事ってことだよね!?


てか…


ストラップに負けたらあたしどうなのって感じか…むしろ勝って当然!?