ダーリンは王子様★

「もし途中で来たら、トイレにこもってるって言っとくから!」


「よし!了解それでいこう!」


青春映画っぽく二人で拳をガツンと合わせた。


待ち合わせ場所は京都駅前。


私服に着替えて先生たちに見つからないようにダッシュでホテルを飛び出した。


駅までは徒歩で15分くらい。2年生が泊まってるホテルもわりと駅から近いらしい。


知らない街をデートだなんてワクワクだなー♪


思わず足取りも軽くなりスキップ混じりで駅に向かう。



「もう王子いるかな~☆」


駅前に着き、王子の姿を探すが見当たらない。時間は待ち合わせ時刻を過ぎてるんだけど…どうやらまだ来ていないようだった。


どうしたんだろ…連絡来てるかな?


パーカーのポッケから携帯を出したがメールも電話も来ていなかった。


「大丈夫かなぁ…」



携帯を握り締める。







…………………ん?




ん!?







携帯がいつもより軽い!









「うそ…ストラップがない!」




慌ててポッケの中やカバンを探す。


ホテルを出るまでは確かにあったアルパカさんの大事なお守りがないっ!


「どうしよう…」



金具から下がなくなったストラップを見つめながらため息をつく。


ここまで来る途中で金具が外れちゃったんだ…


「まだ王子来てないし…探しに行こ!」