ダーリンは王子様★

「王子は今でもあゆみさんのこと、好きなんですよね?」


「……なんでそんなこと聞くの?」


「いや、どうなのかなぁと思って☆」


「……好きだったら、なんなの。」









好きだったら、なんなの。




王子があゆみさんを好きだという


何よりの証拠。




「もし好きならあたし全力で応援しますから!」



ムリして笑う顔が痛々しい。



あたしはこんなこと言いたかったわけじゃないし、聞きたかったわけじゃない。


何がしたいんだあたしは…



自分で自分の首をしめて、バカみたい。



「…………あっそ。………分かった…悪いけど、今日はひとりで帰る。蒼井も気をつけて帰れよ。」



王子はあたしに目を合わせることなく背中を向けて帰っていく。



いやだ…


行かないで…



本当は行かないでほしい。



絶対有り得ないことなのかもしれないけど、



『なんで応援するなんて言うんだよ』


そんな言葉が欲しかったんだ。


自分から聞いたのに。





わがままで


王子を困らせてばかりのあたしは



最低だ。




「……王子…ごめん…」




どんどん人込みに紛れて消えていく王子。


涙で見えなくて目で追うことなんて出来なかった。