あゆに少しでも近付きたくて、たくさん勉強したし、たくさん色んなスポーツに取り組んだ。
どんどん大きくなるにつれて自分でも気付かないうちに憧れは好きに変わっていた。
どんなに近くにいても、あゆはすごく遠くって俺には手が届かなくって、キラキラした存在。
なのに、あゆは地味で目立たない俺にいつも優しくて、優しくされればされるほど自分が惨めに感じた。
そしてあゆは高校卒業と同時にウィーンの音大に留学。
俺は結局好きって言えなかった。
「……まぁ、もう過去の話だけどさ……………え……蒼井…」
「……へ?」
気付かないうちにあたしの目からはボロボロと涙がこぼれ、テーブルの上にポタッと落ちていた。
「…泣いて…んの?」
「あ~いや~…そのー……あまりにもいい話だったから!つい感動しちゃって☆えへへ♪」
なんて、
そんなのウソ。
本当はスゴくショックだった。
あたしってば本当バカ。
彼女がいないとは言ったけど、
“好きな人”がいないとは言っていない。
なんでそんな大事なことに
気付かなかったんだろう。
浮かれてた。
心のどこかで、あたしはみんなとは違う、特別だって思ってた。
確かにみんなとは違うかもしれない。
だけど、
特別な存在ではない。
王子にとって特別な存在は、
あゆみさんなんだ。
どんどん大きくなるにつれて自分でも気付かないうちに憧れは好きに変わっていた。
どんなに近くにいても、あゆはすごく遠くって俺には手が届かなくって、キラキラした存在。
なのに、あゆは地味で目立たない俺にいつも優しくて、優しくされればされるほど自分が惨めに感じた。
そしてあゆは高校卒業と同時にウィーンの音大に留学。
俺は結局好きって言えなかった。
「……まぁ、もう過去の話だけどさ……………え……蒼井…」
「……へ?」
気付かないうちにあたしの目からはボロボロと涙がこぼれ、テーブルの上にポタッと落ちていた。
「…泣いて…んの?」
「あ~いや~…そのー……あまりにもいい話だったから!つい感動しちゃって☆えへへ♪」
なんて、
そんなのウソ。
本当はスゴくショックだった。
あたしってば本当バカ。
彼女がいないとは言ったけど、
“好きな人”がいないとは言っていない。
なんでそんな大事なことに
気付かなかったんだろう。
浮かれてた。
心のどこかで、あたしはみんなとは違う、特別だって思ってた。
確かにみんなとは違うかもしれない。
だけど、
特別な存在ではない。
王子にとって特別な存在は、
あゆみさんなんだ。


