ダーリンは王子様★

「あ!王子!」


「今度はなんだよ…」


「実は来週の土曜から、前に行った科学博物館でトリックアートの特別展示会があるんです!」


「またお前はそういう普通の女子高生が食いつかないようなとこに食いつくな…」


「それで…よかったら一緒に行きませんかっ!?」



まさにこれこそ『トリックアートで二度目のデートをしようよ♪』作戦っ!!



「やだよ。めんどくさい。」



早っ!

出たよ!
アイスノン王子!
冷たいっ。

なんとなくわかってたけど…



「王子、トリックアートって最近巷じゃちょっとしたブームなんですよ!見ないなんて損っ!今前売り券を買うと当日券よりなんと500円も安いっ!」


「お前科学博物館の回し者だろ。」


「こりゃ前売り券を買って行くっきゃないでしょ!」


「えー……つーかなんで俺?違う人誘えばいーじゃん。」


「王子が好きだから誘ってるに決ってんでしょーが!」


「鬼の形相で告白されても…」



思わず力がこもってとんでもない顔になっていたあたし。


だって王子が『なんで俺』なんて野暮な質問するんだもん!そんなん聞かなくてもわかるでしょ!



王子、あたしの好きって気持ち…冗談だと思ってんのかな!?


ちぇっ。


あたしは階段を降りながら唇をとんがらせた。