ダーリンは王子様★

「政宗は?旅行のおみやげ、ユカちゃんにあげないの?」


「旅行!?王子旅行なんて行ったんですか!?」


聞いてないよ!


「そもそも蒼井になんて買ってないですよ。」


「ちょっと!」


「お前が金を渡してくれれば買ってきてやったけど。」


「それじゃおみやげって言わないじゃん!」


「ププッ☆」



え!?


王子とあたしのやり取りにあずさんが吹き出した。



「政宗、女の子にそんな態度取るのは王子として失格だよ☆」


「いいんです梓さん!コイツは特例です!他の女子にはちゃんと優しく対応してますから☆」


「ますますヒドい!」


「トイレ行ってこよーっと。」


「あ!逃げるのかっ!ずるいぞ!」



王子はあたしに見向きもせずトイレへと出て行ってしまった。



「あんな政宗初めて見たよ☆」


「え?」


「まぁ立ち話もなんだし、どうぞ座って♪」


「はい。」



あずさんに促されソファーに腰かける。



「政宗ってさ、スゴく責任感の強い子なんだ。王子になってからは特に、僕の前でも王子としてしっかりしなくちゃって気持ちが強かったみたいで素を出せてなかった。僕はそれがすごく心配だったんだ。」


「心配?」


「僕が王子として選んだばっかりに、政宗が本当の“政宗”としての本音をぶつける相手や場所を奪ってしまった。そう思った。」


王子は誰にでも優しくて気品があって男女の憧れでなければならない。


王子の私生活、素性はバレてはいけない。


バレたらみんなの憧れの存在を壊してしまうから…。