ダーリンは王子様★

「…あはは☆」


「変な間合いで笑うなよ。」


「でも王子って中学の頃からさぞモテてたんでしょうね。」

「そう思う?」

「もちろん!」




「…期待裏切って悪いけど、俺中学んときすっ……………………………っごい!地味だったの。」


「王子が?」


「俺が。よし、その証拠を見せてやろう……」


ズボンのポケットから携帯を出しデータフォルダから画像を探していく。


「あったあった…これ、中学んときの卒業式の写メ。」


「…左のイケメンですか?」


「右のメガネ。」


「うえぇっ!?この亡霊みたいな方ですか!?」


フレームなしのメガネに、長くてモサモサの真っ黒な髪の毛。


「別人みたい…」


「こんなだからもちろん告白されたこともなければ、女の子と話したこともない。まずモテるとは無縁の生活を送ってた。」



暗くて、地味で、

女の子なんて別世界のもんだと思ってた。



「まさに宝の持ち腐れ状態ですね…」


「だけど、たぶん心のどっかでは変わりたいって密かに思ってたんだと思う。だから誰も俺のことを知らない、俺の過去も知らない、そういうところに行きたくて、あの高校を選んだ。」



「はぁ……波瀾万丈だったんですね。」